フィギュア業界は、クリエイターの情熱と技術が結びつく場であり、市場の動きや国際情勢に影響を受けながら進化を続けています。今回は、東京フィギュア株式会社の代表取締役、山﨑日郎さんにインタビューを行い、同社がどのように業界の課題に対応し、新たな価値を生み出しているのかを伺いました。「クリエイターに光を当てる」という信念と、先端技術を活用した未来志向の姿勢が、山﨑さん率いる東京フィギュアの挑戦を支えています。

取材対象:東京フィギュア株式会社
代表取締役:山﨑日郎さん
フィギュアメーカーと販売店をつなぐ販売・流通パートナー。約50社の個人系メーカーと協力し、販売・マーケティング・海外流通・不良対応までを一手に引き受ける。秋葉原に直営ショールームを構え、国内外の来場者へフィギュアの新たな体験を提供している。
フィギュア業界の現状と東京フィギュアの役割
東京フィギュアは、フィギュアメーカーと消費者をつなぐ重要な存在です。そのミッションは明確で、山﨑さんは「クリエイターに光を当てる」と力強く語ります。原型師やイラストレーターの技術力を引き出しつつ、彼らが得意でない販売やプロモーションを支援し、作品を世に届ける役割を担っています。
「うちはメーカーじゃないんです。作る人と売る人の2人で立ち上げた会社で、クリエイターがものづくりに専念できるようにするのが役割です」
販売、マーケティング、海外流通、不良対応までを一手に引き受け、約50社の個人系メーカーと協力関係を築いています。ワンダーフェスティバルで原型師を発掘し、「販売しませんか?」と声をかける営業活動もその一環です。

この仕組みは、農業の農協に例えられます。メーカーが「農家」として作品を創り、東京フィギュアが販路やプロモーションを提供する「農協」のように機能します。
「販売店に顔が通らない中国メーカーも多いです。そういう場合に間に入って、有名な販売店に下ろせるのが強みです」
法人パートナーや業界関係者にとって、この効率的な役割分担は信頼性の高いビジネスモデルとして理解しやすいでしょう。
中国依存と市場の変動:業界が直面する課題
フィギュア業界の生産は、主に中国に依存しています。
「ほぼ中国工場で作られてるんで、中国の情勢に影響を受けやすいんです」
コロナ禍以降、価格は上昇傾向にあり、数年前なら数百円だったものが今や数万円台になることもあります。円安や人件費の高騰も影響し、消費者の購買行動は「手広く買う」から「1点集中」へとシフトしています。こうした変化の中で、全体の売り上げを維持するのは容易ではない状況です。
生産面でも課題があります。中国の工場は高い技術を持っていますが、人件費の上昇や労働力の流動性(旧正月後に戻らないケースなど)がスケジュールに影響を及ぼします。
「プレオーダーで3ヶ月、半年遅れることもありますね」
と山﨑さんは笑いますが、初めて高額商品を買うユーザーにとっては待つのが大変な場合もあります。東南アジアへのアウトソーシングも視野に入れていますが、「金型技術や労働環境がまだ整っていないので、大手でも難しい」とのことです。こうした状況で、東京フィギュアはメーカーの品質管理を信頼しつつ、販売側で安定供給を支えています。
空間再現ディスプレイ ELF-SR2 と ZOTAC ZBOX の活用
東京フィギュアの秋葉原ショールームでは、ソニーの空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」が注目を集めています。
「ショールームをオープンするタイミングでソニーさんから紹介されて、『目玉にできないか』って話になったんです」
イクリエが開発した「アイリス」や「ミナモト」プロジェクトとの連携もあり、この裸眼立体視技術はフィギュアの魅力を引き立てるツールとして採用されました。

ショールームでは、「ELF-SR2」を活用してフィギュアの 3D データを立体的に展示しています。来場者の反応は熱いです。
「海外の方は『アメージング!』って声に出して驚いて、日本人も『すごい!』って手を伸ばすくらいです。VRや映画の3Dとは違う浮き上がる体験が新鮮みたいです」
平日は外国人が 8〜9割を占め、週末も多くの観光客が訪れる秋葉原の特性が、この技術の価値をさらに高めています。
展示を支える ZOTAC ZBOX MAGNUS EN173070C
この展示を支えるのが、ZOTAC ZBOX MAGNUS EN173070C です。コンパクトながら RTX 3070 Laptop を搭載し、限られたスペースでの高性能なコンテンツ再生を実現しています。
「薄くて小さくて、什器の中にも収まるから」
と山﨑さんが笑うように、そのサイズ感がショールームにフィットしています。法人パートナーにとって、こうした技術連携は製品プロモーションや顧客体験向上の具体例として参考になるでしょう。

ZBOX EN173070C の主な特長
- 高性能GPU 搭載:NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop GPU を採用し、8GB GDDR6 メモリで高解像度の立体表示やレイトレーシングに対応。ショールームでの高負荷なコンテンツ再生を安定して支えます。
- 省スペース設計:幅 265.5mm × 奥行き 126mm × 高さ 249mm のコンパクト筐体で、狭い展示スペースでも効率的に配置可能。
- 強力な処理能力:第11世代 Intel Core i7-11800H プロセッサ(8コア16スレッド、最大 4.6GHz)を搭載し、3D データの処理やマルチタスクをスムーズに実行。
- 拡張性の高さ:最大 64GB まで対応する DDR4 SODIMM メモリ(初期 16GB 搭載)と、M.2 NVMe SSD(512GB 搭載)+空きスロットを備え、用途に応じたアップグレードが容易。
- 多様な接続性:Thunderbolt 4、USB 3.1、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4a を装備し、複数のディスプレイや周辺機器と連携可能。Wi-Fi 6 と 2.5Gbps LAN で高速通信も確保。
- 静音性と冷却性能:デスクトップクラスのクーラーを採用し、高負荷時でも静音性を維持。長時間の展示運用でも安定稼働を実現。
📌 製品ステータス:本記事で取り上げた ZBOX EN173070C は 現在販売終了しており、後継機として ZBOX MAGNUS EN474070C などがラインアップされています。後継モデルではさらなる性能向上が期待され、展示環境での活用シーンが広がっています。
東南アジアと中東への展開:未来を見据えた戦略
市場変化に対応し、東京フィギュアは東南アジアと中東に目を向けています。
「東南アジアはタイやインドネシアでオタク文化が急成長中です。GDP が伸びて嗜好品にお金をかける人が増える地域なんで、イベント出展で先に根を張ってます」
中東では、アニメ映画の浸透を背景にロボット系フィギュアで市場を開拓中です。
「女性系は宗教的な制約で難しいですが、ニーズに合わせたアプローチが大事です」
IP との連携も強化しています。通常はメーカーが版権を取得しますが、「IP 側から『作りたい』と相談が来たら、メーカーとマッチングする役割も担っています」と山﨑さんは語ります。ゲーム会社とのつながりを活かし、OEM 先を紹介する営業も展開中です。この取り組みは、メーカーの実績作りにも寄与し、業界全体の活性化に貢献する可能性を秘めています。
中国IPの台頭とフィギュアの多様化
近年、中国発の IP がフィギュア業界で注目を集めています。アズールレーンや崩壊シリーズなど、ソーシャルゲームのキャラクターがフィギュア化され、秋葉原でも存在感を示しています。
「日本の IP も根強い人気がありますが、中国系 IP は積極的なブランディングで勢いを増してますね」
ヨースターやミホヨが版権管理やマーケティングで力を発揮し、日本のオタク層もその魅力を自然に受け入れています。


フィギュアの種類も多様です。店頭のパッケージ品、プライズ系、そして東京フィギュアが得意とするスケールフィギュアがあります。スケールは受注生産で、7分の1や4分の1サイズの美術品的仕上がりです。
「こだわりが強い方が多いんで、すごくシビアな内容での交換依頼も来ます」
一方、ネンドロイドのようなコレクションフィギュアが世界的に人気の中、東京フィギュアはプライズや可動フィギュアも扱い、幅広いニーズに応えています。

よくある質問(FAQ)
Q1. ショールームや店頭展示にミニPCを使うメリットは何ですか?
Q2. ZBOX MAGNUS EN173070C は今でも入手できますか?
Q3. 法人パートナー・販売店向けの機材相談はどこに問い合わせればよいですか?
Q4. 空間再現ディスプレイ ELF-SR2 のような立体表示を支える PC に求められる性能は?
法人パートナーへの機材協力のご案内
東京フィギュア株式会社は、山﨑さんのもと、クリエイター支援と技術革新を軸にフィギュア業界の未来を切り開こうとしています。中国依存の課題や市場変動に柔軟に対応しながら、東南アジア・中東への展開、「ELF-SR2」や「ZBOX EN173070C」の活用、IP との連携を通じて新たな価値を創出しています。その姿勢は、販売代理を超え、業界を支えるパートナーとしての信頼感を築いています。
ZOTAC では、東京フィギュアのようにショールーム運営・店頭展示・空間演出を伴う法人パートナーに対して、用途に最適化した機材構成のご提案・無償レンタル・事前検証サービスを提供しています。フィギュアの魅力と可能性を次なるステージへ導く同社の挑戦は、今後も注目に値します。
ZOTAC の法人パートナー支援実績(抜粋)
- 東京フィギュア株式会社(本事例)— 秋葉原ショールーム ELF-SR2 立体展示
- 東京ゲームショウ2025 — 公式機材スポンサー、ZBOX シリーズ+RTX 5090 搭載タワーPC
- OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2025 — インディーゲーム試遊 MAGNUS EN × 7台
- テレビ東京「ドラマ9 元科捜研の主婦」— 科捜研ラボセット撮影機材協力
- マチ★アソビ vol.29 — ワコム共同ブース デジタル作画体験
- Wacom クリエイター体験会 2025(3都市)— 液晶タブレット体験ブースへのミニPC 提供
関連ケーススタディ
📄 CG映像クリエイター 倉島伶さんインタビュー
RTX 5090 SOLID OC によるフリーランス制作環境構築事例
📄 ZBOX MAGNUS EN474070C 製品詳細
EN173070C の後継モデル:ショールーム展示にも適したミニPC
📄 ZOTAC 導入事例・機材協力レポート一覧
ドラマ撮影・展示会・クリエイターイベント・法人パートナー
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ショールーム運営、販売店での店頭展示、空間演出を活用した顧客体験の構築など、
法人パートナーの皆様の用途に最適化した機材構成をご提案します。















