高性能 x 省スペースの決定版となるZBOX MAGNUS EN最新製品が2022年7月に発売されました。
前編と後編に分けてZBOX MAGNUS ENシリーズの特長とその性能をご紹介していきます。
| 製品名 | MAGNUS EN173080C | MAGNUS EN173070C | MAGNUS EN153060C |
| OS | Windows 11 Pro | ||
| CPU | Intel Core i7-11800H | Intel Core i5-11400H | |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop GPU 16GB GDDR6 256-bit (150W)/ 2x HDMI 2x DisplayPort | NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop GPU 8GB GDDR6 256-bit (125W) / 2x HDMI 2x DisplayPort | NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6 192-bit (115W) / 2x HDMI 2x DisplayPort |
| メモリ | 16GB DDR4 SODIMM x1（空きスロット x1） | ||
| ストレージ | 512G NVMe M.2 SSD x1（空き：NVMe/SATA M.2 SSD x1, 2.5インチ x1） | ||
| 入出力端子 | カードリーダ 3-in-1 (SD/SDHC/SDXC)、5 x USB 3.1 GEN 2、1 x Thunderbolt 4 (data only) | ||
| ネットワーク | Dual LAN (Gigabit Ethernet, 2.5Gbps Ethernet) 、WiFi 6 AX1650、 Bluetooth 5 | ||
| 寸法 / 重量 | 210mm x 203mm x 62.2mm / 1.71Kg | ||
「高性能 x 省スペース」のキャッチフレーズは同じく人気のZBOX MAGNUS ONEでも使用していますがこの違いは製品コンセプトによります。
ZBOX MAGNUS ONE
・デスクトップ向けCPU / GPUを用いて「高性能 x 省スペース」を突き詰めた製品
ZBOX MAGNUS EN
・モバイル向けCPU / GPUを用いて「高性能 x 省スペース」を突き詰めた製品
ZBOX MAGNUS ENシリーズは低発熱/低消費電力で動作するモバイル向けCPUとGPUを使用しているからこそできる省スペースなのです。
それならゲーミングノートPCとどう違うのか、というお話になりますが本編ではこちらをご紹介していきます。
ゲーミングノートPCと呼ばれる高性能PCが多数出ていますが、一般的なメリット / ディメリットを挙げてみるみました。
メリット
・高性能
・コンパクト
・持ち運べる
・周辺機材買い足し不要
ディメリット
・熱い
・うるさい
・重い
・特定部品の故障でPC本体ごとの修理が必要
ZBOX MAGNUS ENシリーズはこのメリットとディメリットをちょうど中間のポイントを狙った製品です。
ゲーミングノートPCが熱く、うるさいと言われる最大の所以は低消費電力で動くCPUとGPUを薄さを追求することでクーラーまで薄くコンパクトなものになっています。
ファンの性能向上などでうるさいという音の質は気になりづらいものになっています。
MAGNUS ENシリーズはデスクトップPCクラスのクーラーを搭載することで動作音を低減し、熱い/うるさいのディメリットを克服しています。
厚みはノートPCの2倍程度まで厚くなりましたが、デスクトップPCと比べると非常にコンパクトに収まっています。
ZBOX MAGNUS ENシリーズは容積は2.65リットルとサイズを突き詰めた製品ですが、実際どの程度小さいのでしょうか。
一般的なミドルタワーPCはおよそ50リッターサイズとなっています。
なので単純計算をするお50÷2.65=18.867….と18分の1という極小サイズに。
実際にこのお話をもとに3DモデラーとしてZOTACの製品を中心に多数の作品を投稿されているけおけお（@PLANET0071）さんが作成された画像は以下の通り。
ドドドッ
（先日のZOTAC TVで思いついたネタ）※CGで表現なので、実物とは異なります pic.twitter.com/nVcD509dz0
— けおけお にいさん(3DCG) (@PLANET0071) July 10, 2022
いかがでしょうか、ZBOX MAGNUS ENシリーズの小ささがお分かりいただけるかと思います。
一般的なノートPCはマルチディスプレイ環境は1画面のみ（HDMI出力1ポート）を想定し、作られています。
ゲーミングノートPCは複数ポートを備えている製品自体は珍しくないですが、映像出力端子が複数に分かれる製品（HDMI出力１ポート、miniDP出力1ポート、Type-C形状1ポートなど）があります。対応ディスプレイが限られたり、変換ケーブルを用いることで予期せぬトラブルが起きる場合があります。
ZBOX MAGNUS ENシリーズは一般的なHDMIとDisplayPortをそれぞれ2ポートずつ搭載しているため、お使いのディスプレイに合わせてシンプルに環境を構築できることが特長です。
ノートPCに限らず、PCの中身は精密機器の集合体であり、非常にデリケートです。
メモリ増設やストレージ増設を行うために裏蓋を開けようとすると製品保証がなくなってしまったり、精密ドライバーなどを要求されたりする場合があります。
ZBOXシリーズは共通として簡単にメモリ / ストレージエリアにアクセスできる設計となっており、MAGNUS ENシリーズはドライバーを使わずに手回しネジでメモリ / ストレージエリアにアクセス可能。
容量が足りない、もっと高速なものにしたいというニーズにお応えします。
後編は実際の性能についてご紹介していきます。
