マチ★アソビ vol.29 ZOTAC機材協力レポート|ワコム共同ブースでデジタル作画体験に約180名来場

マチ★アソビ vol.29 ZOTAC機材協力レポート|ワコム共同ブースでデジタル作画体験に約180名来場

イベント名 マチ★アソビ vol.29
開催日 2025年10月18日~19日
会場 徳島県徳島駅前 東新町商店街
出展ブース ワコム・ZOTAC共同ブース デジタル作画体験コーナー
協力機材 ZOTAC ZBOX × 4台

2025年10月、徳島県で開催された「マチ★アソビ vol.29」にて、ZOTACはワコムとの共同ブースで機材協力を実施しました。アーケード商店街に設置されたデジタル作画体験コーナーでは、ワコムの最新液晶ペンタブレットとZOTAC製ミニPC「ZBOX」を組み合わせた省スペース環境を提案し、2日間で約180名が来場。幼児からシニアまで幅広い世代がプロ仕様のデジタル作画を体験しました。本記事では、マチ★アソビ vol.29での機材協力の詳細と、クリエイター向けソリューションとしての評価をレポートします。なお、従来はイベント会場で省スペースかつ高性能な作画環境の両立が課題でしたが、ZBOXの導入により限られた設置面積でもプロ仕様の体験を提供できた点が今回の特徴です。ブース出展という限られたスペースにおいて、ミニPCという選択が体験の質を損なわずに設営効率と滞在性を高めることを確認できました。

1. マチ★アソビ vol.29 ワコム・ZOTAC共同ブース概要

マチ★アソビとは

マチ★アソビは、徳島県を舞台に年2回開催される西日本最大級のアニメ・ポップカルチャーイベントです。2009年の初開催以来、徳島の「街」全体を「遊び場」に変えるというコンセプトのもと、街中の商店街、劇場、公園など複数の会場で声優トークショー、作品上映会、コスプレイベント、物販ブースなどが展開されます。

東京や大阪などの大都市で開催されるイベントとは異なり、地方都市ならではのアットホームな雰囲気と、来場者との距離の近さが特徴です。アニメファンだけでなく、地元住民やファミリー層も多く訪れ、世代を超えたポップカルチャーの祭典として定着しています。2025年10月開催の vol.29では、徳島駅前の東新町商店街アーケードを中心に、多彩なプログラムが繰り広げられました。

マチ★アソビ vol.29

ワコム・ZOTAC共同ブースの出展背景

今回ZOTACは、ペンタブレットのリーディングカンパニーである株式会社ワコム(以下、ワコム)との共同出展により、東新町商店街アーケード内に「デジタル作画体験コーナー」を設置しました。物販ブースが中心のマチ★アソビにおいて、本格的なデジタル作画を体験できる希少なブースとして、多くの来場者の注目を集めました。

マチ★アソビ vol.29 ワコムZOTAC共同ブース デジタル作画体験コーナー全景
マチ★アソビ vol.29 ワコムZOTAC共同ブース デジタル作画体験コーナー全景 2

出展テーマと来場者層

今回の合同ブーステーマは「デジタル作画でアニメーターになれる!? ワコムの最新ペンタブ・液タブ&ZOTACのミニPC(ZBOX)で圧倒的省スペースを実現!」。約2m×4mのコンパクトなブーススペースに、ワコム液晶ペンタブレット5台(内1台はポータブルクリエイティブパッド)とZBOX 4台を設置し、快適な作画体験環境を構築しました。

来場者は3歳の幼児から60代のシニアまで幅広く、性別比率は男性4:女性6とファミリー層や女性来場者が多い傾向でした。1人での来場だけでなく、友人同士、カップル、親子連れなど多様なスタイルで訪れ、特にお子様がデジタル作画に夢中になる姿が印象的でした。

マチ★アソビ vol.29 デジタル作画体験の様子 幅広い年齢層の来場者

体験の様子と描かれた作品

体験時間は1人あたり10分~1時間と長めの滞在が目立ち、時間制限を設けない運用により、初日に体験した来場者が翌日も再訪するリピーターの姿も見られました。

描かれたイラストの傾向と来場者の様子

来場者が描いた作品は、アニメやゲームのキャラクター、オリジナル作品など幅広く、年代や性別を問わず多様な表現が見られました。特に、パソコンの圧迫感がなかったためか、展示の液晶タブレットに集中して向かい合う姿が多く見られました。コンパクトなミニPC環境が、限られたスペースでも落ち着いた体験空間を生み出したといえます。

また、長時間滞在する参加者や、翌日に再訪するリピーターも多く、操作の軽快さや描き心地の安定性が体験満足度につながっていました。

マチ★アソビ vol.29 来場者がデジタル作画を楽しむ様子

2. 機材協力の内容|省スペース×高性能を実現したZBOX導入

マチ★アソビ vol.29での機材協力では、アーケード商店街という限られたスペースを最大限活用するため、ミニPC「ZBOX」を中心とした機材構成を採用しました。ブース運営では“設置面積の最小化”と”体験の満足度”の両立が鍵となりますが、ミニPCの採用により配線の取り回しや机上スペースの確保が容易になり、来場者導線の確保にも寄与しました。

導入機材の詳細

カテゴリ 製品名 台数
液晶ペンタブレット Wacom Cintiq 24 2台
Wacom Cintiq 16 1台
Wacom Movink 13 1台
ポータブルクリエイティブパッド Wacom MovinkPad 11 1台
ミニPC ZOTAC ZBOX MAGNUS EN374070C 1台
ZOTAC ZBOX MAGNUS EN275060TC 1台
ZOTAC ZBOX edge MA762 1台
ZOTAC ZBOX edge MI672 1台

ZOTAC ZBOX デジタル作画環境での設置例 ワコム液タブとの組み合わせ

ZBOX MAGNUS EN275060TCの採用理由

今回のメイン機材として採用したZOTAC ZBOX MAGNUS EN275060TC(以下、MAGNUS EN275060TC)は、デジタル作画に必要な処理性能を備えながら、わずか約2.65Lのコンパクトサイズを実現したミニPCです。

ZOTAC ZBOX MAGNUS EN275060TC、映像出力、USBポート、LANポート、いずれも十分な数を備えている

MAGNUS EN275060TCがイベント会場で選ばれる理由

1. 圧倒的な省スペース性

机の上でも邪魔になりづらいサイズで、複数台設置してもブースを圧迫しません。アーケード商店街のような限られたスペースでも快適な作画環境を構築できます。

2. 輸送・設営の負担軽減

軽量コンパクトな筐体は、イベント会場への搬入・搬出が容易。設営時間の短縮にも貢献します。

3. デジタル作画に必要な処理性能

CLIP STUDIO PAINTなどのペイントソフトウェアを快適に動作させる性能を搭載。筆圧検知や高解像度描画もスムーズに処理します。

4. 静音性による快適な体験環境

ファンノイズが抑えられた設計により、来場者が作画に集中できる静かな環境を提供します。

限られたスペースでもお絵描きに集中できるスペースをZBOXであれば確保することができる

ZOTAC ZBOXを設置してもぱっと見では目立たない省スペース設計

参考:今回検証用に構成したMAGNUS EN275060TCのスペック

今回のマチ★アソビでは、デジタル作画体験に最適な構成を検証するため、以下のスペックでMAGNUS EN275060TCを構成しました。なお、これは必須構成ではなく、イベントの用途や予算に応じて柔軟にカスタマイズ可能です。

ZOTAC ZBOX MAGNUS EN275060TC

項目 仕様
プロセッサー Intel Core Ultra 7 Processor 255HX
(20コア、最大5.2GHz)
グラフィックス ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 Ti
16GB GDDR7 128-bit(デスクトップ用GPU)
メモリー 32GB DDR5-5600(16GB×2構成)
※標準16GB、最大96GB DDR5対応
ストレージ 1TB M.2 NVMe SSD(標準搭載)
+ 1スロット増設可能(M.2 NVMe PCIe 4.0 x4 / SATA 2280)
映像出力 最大4画面同時出力対応
HDMI 2.1b×1(4K 120Hz対応)、DisplayPort 2.1b×3
接続インターフェース Thunderbolt 4×2、USB 3.2 10Gbps×5
デュアル2.5Gbit LAN、WiFi 7、Bluetooth 5.4
本体サイズ 210mm × 203mm × 62.2mm(約2.65リットル)
壁掛け設置対応
電源 AC-DCアダプタ 19.5V / 330W
OS Windows 11 Home

デスクトップ用GPUをミニPCに搭載する意義

MAGNUS EN275060TCは、MAGNUS ENシリーズ初のデスクトップ用GeForce RTXグラフィックスカードフル搭載モデルです。わずか2.65リットルの筐体に、16GB GDDR7メモリーを搭載したRTX 5060 Tiを内蔵することで、同サイズのコンピューターを大きく上回る性能を実現しています。

デジタル作画では、高解像度キャンバスでの多レイヤー作業や、筆圧検知の滑らかな反映が求められます。デスクトップ用GPUの採用により、これらの処理を余裕を持って実行でき、クリエイターがストレスなく作品制作に集中できる環境を提供します。

※今回の構成は検証用として作成したものであり、必須スペックではありません。実際お使いになる用途や予算に応じて、標準構成やカスタマイズ構成など柔軟に対応可能です。

実際の運用では、2日間の体験イベント中、すべてのZBOXが安定稼働し、トラブルは一切発生しませんでした。1人あたり10分~1時間の長時間利用でも動作が安定しており、リピーターの来場者からも「描き心地が良い」との評価を得ています。詳細なスペック情報や購入に関するお問い合わせは、MAGNUS EN275060TC製品ページをご覧ください。

CLIP STUDIO PAINTでのデジタル作画の様子
CLIP STUDIO PAINTでのデジタル作画の様子 2

3. イベント会場に最適な機材選定のポイント

ZOTACはグラフィックスカードベンダーとして、ミニPCだけでなく、用途に応じた最適なPC環境を総合的に提案しています。マチ★アソビ vol.29での機材協力で得られた知見をもとに、イベント会場での機材選定ポイントを解説します。

ミニPC vs タワーPC|用途に応じた使い分け

「すべての展示会にミニPCが最適」というわけではありません。ZOTACでは、イベントの目的・規模・展示内容に応じて、ミニPCとタワーPCを使い分けることを推奨しています。

用途 推奨機材 理由
デジタル作画体験(今回のケース) ミニPC (ZBOX) 省スペース・輸送性を最優先。CLIP STUDIO PAINT等で高解像度キャンバス/多レイヤーでも快適。机上に収まり通路を確保しやすく、配線も短く設営が早い。
インディーゲーム試遊(2D/軽量3D) ミニPC (ZBOX) フルHD・中設定・60fps目安で安定運用。設置が目立たず、作品への集中を妨げない。
AAA級ゲーム試遊(高負荷3D) 条件により選択(ZBOX または タワーPC) フルHD・中〜高設定・60fps:ZBOXで対応可。DLSS等のアップスケーリング活用で品質とfpsを両立。
4K・高画質/最高設定・高リフレッシュ(120Hz級):タワーPC(ハイエンドGPU)推奨。冷却/電源マージン、拡張性を重視。
VR体験ブース 条件により選択(ZBOX または タワーPC) PCVRのミドル級タイトル/スタンドアロンHMDのミラー出力中心:ZBOXで運用可。省スペースで机上・通路を圧迫しない。
高解像/高fpsを要求するPCVRや長時間連続運用、複数センサー運用:タワーPC推奨(冷却/電源/拡張の余裕)。
動画編集デモ/クリエイター向け展示 用途により選択 フルHD〜ライトな4K編集/ショート尺:ZBOXで実演可(高圧縮コーデックでもプレビュー快適性を確保しやすい)。
長尺4K/高ビットレート/RAW/8K/重いノイズ除去やAIワークフロー:タワーPC推奨(GPU/ストレージ帯域/発熱余裕)。

今回のマチ★アソビでは、デジタル作画という用途とアーケード商店街という限られた環境から、ミニPCが最適な選択でした。一方、大阪インディーゲームサミット2025での事例でも、インディーゲーム試遊にはMAGNUS ENシリーズが採用されています。

アーケード商店街での展示の特徴

マチ★アソビのようなアーケード商店街でのイベントは、大規模展示会とは異なる独自の魅力があります。物販ブースが中心の会場において、体験型ブースは来場者の関心を集めやすく、幅広い世代の方々に実際に製品を触っていただける貴重な機会となりました。

今回は時間制限を設けない運用により、1人あたり10分~1時間と長時間じっくりと体験いただけたことで、初日に訪れた方が翌日も再度お越しいただくなど、満足度の高い体験を提供できました。特にファミリー層の来場が多く、お子様がデジタル作画を楽しむ姿を見た保護者の方からも「自宅での創作活動に良さそう」といった声をいただいています。

4. 来場者とワコムからの評価

マチ★アソビ vol.29での機材協力では、来場者から多くの好評をいただき、パートナー企業(ワコム)との協業面でも成果が得られました。

来場者の声

ワコム製品への関心

「新製品を実際に触れる機会が少ないので助かる」「店舗ではじっくり試せないから、こういう体験ブースは貴重」との声が多数寄せられました。iPadとの描き心地比較や、プロの現場での使用方法に関する質問も多く見られました。

ZBOXへの驚きと関心

「こんなに小さいPCで動くんですね!」「ミニPCって初めて見ました」という反応が大多数でした。特に省スペース性(机上にすっきり収まる・通路をふさがない)設営のしやすさ(配線が短く片付きやすい)静かさに言及する声が目立ちました。クリエイター志向の来場者からは「作業環境が限られている中、省スペースで必要十分な性能が魅力」「液タブとセットで検討したい」といった具体的な検討意向が確認されました。

ZBOX導入による効果と今後の展開

これまでのクリエイター向け体験会や展示イベントにおいて、ZBOXはその省スペース性と安定した処理性能により、限られた会場環境でも快適な作画・体験環境を実現してきました。今回のマチ★アソビでも、その実績と信頼が評価され、再び採用に至りました。

  • 設置・運営の効率化:ミニPCの採用により、設営時間を短縮しつつブーススペースを有効活用。
  • 安定稼働と高い満足度:連続稼働中もトラブルなく動作し、描き心地への高評価が多数。
  • 再来場・再出展への波及:過去イベントでの好評が今回の再協業につながる形となりました。

これらの結果から、ZBOXはイベント展示における「体験の質」と「運営効率」を両立できる実践的ソリューションであることが改めて確認されました。ワコム様にはこれまでの共同イベントを通じてZBOXの特長と安定性をご評価いただいており、今回のマチ★アソビでの共同実施にもその信頼関係が自然な形でつながりました。

5. まとめ|イベント展示における省スペースソリューション

今回のマチ★アソビでは、限られたアーケード商店街のスペースでも、ミニPCとワコムの液晶ペンタブレットを組み合わせることで、180名もの来場者に快適なデジタル作画体験を提供できました。2日間の連続稼働でもトラブルなく安定動作し、リピーター来場も生まれるなど、体験型ブースとして成功を収めています。

省スペース性と処理性能を両立したZBOXは、デジタル作画体験のようなクリエイター向けイベントにおいて、効果的なソリューションとなることが実証されました。今回のワコムクリエイター体験会大阪インディーゲームサミットなどでも同様の構成が採用されており、幅広いイベントシーンでの活用が広がっています。

イベントでのミニPC活用が向いているケース

  • 商店街やショッピングモールなど、限られたスペースでの出展
  • 複数台のPC設置が必要な体験型ブース
  • 地方開催など、機材の輸送コストを抑えたいケース
  • デジタル作画、軽量ゲーム試遊など、ミドルスペックで十分な用途
  • 来場者に「目立たない設置」でコンテンツに集中してほしい展示

ZOTACは、グラフィックスカードベンダーとして、ミニPCからハイエンドタワーPCまで幅広い製品ラインナップを持っています。そのため、イベントの目的や展示内容に応じて、最適な機材構成をご提案することが可能です。

イベント・展示会での機材協力をご検討の方へ

ZOTACは、ゲームイベント、クリエイターイベント、企業展示会など、あらゆるシーンでの機材協力実績があります。マチ★アソビ vol.29での機材協力のような体験型ブースから、大規模展示会まで幅広く対応可能です。

  • デジタル作画体験ブース:ペンタブレットとミニPCの組み合わせ提案
  • インディーゲーム試遊:コンパクトで目立たない設置を実現
  • AAA級タイトル展示:ハイエンドGPU搭載PCによる最高画質体験
  • VR・AR体験:高性能PCによる没入感ある体験環境構築
  • クリエイター向けデモ:動画編集・3DCG制作環境の提案

お気軽にお問い合わせください。御社のイベント目的に最適な機材構成をご提案いたします。


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