Windows 11に対応するBIOSが現在順次提供されています。
一部製品を除き、ZBOXにWindows 11をインストールするためWindows 11の必須要件であるTPM機能を有効にするためのBIOSアップデートが必要です。
本稿ではWindows 11向けBIOSの入手先からBIOSのアップデート方法を解説します。
BIOSのアップデートは手順を誤るとZBOXが起動しなくなり、修理が必要となる場合があります。
BIOSのアップデート項目を確認の上、必要に応じてアップデートを判断ください。
まず、お手持ちのZBOX / MEKがWindows 11に対応するかどうかは以下のページを参照ください。
ZOTAC.com – 公式ブログ「Windows 11対応状況について」
ZOTAC Directで販売されたモデルでWindows 11に対応している機種は以下のとおりです。
ZOTAC Direct取り扱い商品:
※リンクをクリックするとBIOSダウンロードページに移動します。
- MAGNUS ONE(出荷時より対応済み)
- QX3P5000
- QCM7T3000
- EN0702080S
- EN072070S
- EN052060C
- EN52060V
- edge CI341
- PI335-GK
- PI225-GK(BIOS準備中)
- MA621 nano
- VR GO 3.0
- VR GO 2.0
- Inspire Studio SCF72060S
BIOSアップデートを行うことで、TPM(Trusted Platform Module)は自動的に有効化されます。
お使いのPCが「Trusted Platform Module (TPM) 機能」を有しているかどうかについてはBIOSのほかにWindows内「デバイスマネージャー」→「セキュリティデバイス」内にて「トラステッドプラットフォームモジュール 2.0」記載の有無にてご確認いただけます。
「トラステッドプラットフォームモジュール 2.0」が記載されていない場合、BIOS画面内「Save&Exit」より、「Restore Default」を選択ください。設定が初期化され、自動的にTPMが有効化されます。
ZOTAC ZBOXシリーズの主なBIOSアップデート方法
今回はZBOX Eシリーズ EN52060VをモデルにBIOSアップデート方法を紹介します。機種によってBIOSアップデート方法は異なる場合があるので必ずBIOSファイルに同梱されている”Read Me”をご確認ください。
■BIOS更新方法:
1.お手持ちのZBOX製品ページにアクセスし、概要欄下側の「ダウンロード」をクリックします。
2.ファイル選択内ファイル種類から「BIOS」を選択し、「結果表示」をクリックします。
3.新しいバージョンのBIOSが表示されていることを確認の上、「ダウンロード」をクリックします。
4.ダウンロードしたファイルの中身をご確認ください。必ずここで「Readme.txt」の内容が本稿と同一かご確認ください。
- FAT32でフォーマットされたUSBメモリを用意し、ZIPファイル内のすべてのファイルをUSBメモリのルートに解凍します
- USBメモリをBIOS更新を行なうPCのUSBポートに接続する
- BIOS更新を行なうPCを起動し、”DEL”キーを押してBIOS設定画面に入ります。
- [Boot]オプションで、”First Priority Boot Devie”を「UEFI : USB Flash Drive」に選択。[SAVE & EXIT]よりBIOSから退出します。
- 再起動後、改めて”DEL”キーを押してCMOSセットアップに入ります。
- BIOS内「Boot」オプションに移動し、「ME Update Control」を選択。「ME Debug Mode」を表示させます。
- [Boot]オプション内[ME Debug Mode]を[Enable]に変更します。変更が完了すると自動的にPCは再起動します。
- PC は USB メモリから UEFI – シェルコマンドモードで起動します。
- シェルコマンドに”FLASH”と入力し、BIOS書き込みが完了するまで待ちます(“”の入力は不要です。完了まで数分かかる場合があります)
- 写真の画面が表示されたら電源ボタンを長押しし、パソコンをシャットダウンします。電源ケーブルを抜き、15秒間待ちます。
- USBメモリを取り外し、PCを再起動すると、自動的に数回再起動します。この間、シャットダウンせずに、OSが起動するまでお待ち下さい。
- “Del”キーを押してBIOS設定画面に入り、新しいBIOS(新しいビルド日とプロジェクトのバージョン番号)に変更されていることを確認します。
- BIOS設定画面内「Save&Exit」より、「Restore Default」を選択ください。設定が初期化され、自動的にTPMが有効化されます。BIOSに保存されていた設定は初期化されるため、変更などをされている場合は改めて設定ください。
- 保存して終了し、PCを再起動します。